Saint Jean Pied de Port (サン ジャン ピエ ドゥ ポール)
サンティアゴ・デ・コンポステーラの「Le Puy(ル・ピュイ)」の道では、Le Puy en Velayの次に、重要地点として、Conques(コンク)があります。
そこから、はるばると歩き続けた先に、やっと見えてくるのが、こちらの門。
『Porte St-Jacques』
一体、何人の巡礼者たちが、この門をくぐったのでしょうか?
ここをくぐり抜け、やっと『Saint Jean Pied de Port』の村の中に、入ることができます。
1998年に、ユネスコ世界遺産に登録されたこの門は、あの有名なモンテスキューの「法の精神」の中に出てくるそうです。
(フランス語のパンフレットに書いてありました)
この門をくぐり、すぐに左手に上がると、『CITADELLE』に行けるのですが、村の中の「ホタテ」マークをいくつかご紹介しましょう。
私が一番気に入ったのは、このアイアンの看板。
こちらの村では、今でもたくさんの巡礼者に、宿を貸しているところが多く、巡礼路を歩く人たちが、いかに多いのか感じました。
さて、今回は、Saint Jean Pied de Port で見つけた、とても素敵な『Épicerie fine (エピスリー・フィンヌ)』をご紹介します。
その前に、少し、『Épicerie fine (エピスリー・フィンヌ)』を解説しておきましょう。
『Épicerie (エピスリー)』という名前は、聞いたことがある人も多いと思いますが、こちらは、食料品店のこと。
簡単に話すと、エピスリーは、肉や魚などの生物以外のものが置いてあり、缶詰やワイン、日常生活に欠かせないものが売っていました。
フランス語を少し勉強したことがある方なら、「あれ?エピスリーは、香辛料のお店じゃないの?」と、思われるかもしれませんね。
もちろん、『Épice (エピス)』は、香辛料のことです。
まぁ、よくよく考えてみると、日本にも、昔、酒屋さんがいろいろ扱っていたり、何でも屋さんみたいなお店が、ご近所に1個あったりしたものですが、今は、ほとんどコンビニなってしまいましたね。
話しが長くなってしまいましたが、こちらの『Épicerie fine (エピスリー・フィンヌ)』は、いわゆる「高級食料品店」、日本で言う所の明治屋に近いかな?という感じです。
私は、ここのお店で、オリジナルブレンドのコーヒーをいただいたのですが、ふと、左のほうを見てみると、日本の『抹茶』が置いてあり、『茶筅』まで、あったのです。
そこから、いろんなお話を聞かせていただきました。
(話に夢中になり、抹茶の写真を撮り忘れ・・・)
こちらのおじさま。
本当に、素敵な方で、できれば、もっとゆっくりお話ししていたかったのですが、私がスパイスを選んでいると、急に多くのお客様がやってきてしまい、商売の邪魔をするわけにはいかず・・・。
ちなみに、ドライフルーツと、コンフィも売っています。
*エピスリー情報*
Les Récoltes du Monde
2 rue de l’Eglise 64220 St Jean Pied de Port
さて、話を元に戻して・・・。
こちらの『Eglise Notre Dame du Bout du Pont』の写真をみてください。
最初の写真が、朝の9時半過ぎ。
こちらが、朝の10時。
うーん、やっぱり、10時過ぎのほうが、当たり前ですが、「朝が来た!」という感じがしますね!
それほど多くはないですが、バスクの布も売っていました。
ちなみに、左下のお花みたいな模様が、『バスク十字』。
お菓子に描かれたり、こうやってバスク織に使われたりと、今でも大切に使われている『ラウブル』とも呼ばれるバスク民族の伝統的文様だそうです。
バスクビールに、シードル。
それにしても、素敵な村だったな~。
この山の向こうは、スペインです。
Saint Jean Pied de Port 情報
<見学予想時間>
約2時間
<アクセス方法>
*電車の場合
バイヨンヌから、Saint Jean Pied de Port まで、電車が出ています。
こちらが結構使えるので、ここに出発場所を入れて、検索をかけてください → Comment venir ?
ちょうど、画面中央くらいに、『Comment venir ?』と書いてあり、その少し下に、『D’où partez-vous pour venir à Saint-Jean-Pied-de-Port?』と、上に書いてあるボックスがあります。
その中に、自分の出発地を入れてみてください。