フランスは『愛の国』?

今日は、私がバスク地方を旅した時、「フランスだな~」と、つくづく感じた話を書きたいと思います。

本当は、メルマガに書こうかなと思いましたが、あまりにも、衝撃的だったので、
たくさんの方に、読んでいただこうと思いました。

バイヨンヌの市役所前で、バスを待っていた時から、ちょっと気になっていたカップルがいたのです。
それは、すでに65歳から70歳にはなっているだろうと、妙齢のふくよかな女性と、
どう見ても、今日無理矢理、頭に乗せてきたな・・・というベレー帽をかぶった、推定70歳以上の
これまた、ふくよかな男性。

もちろん、ご夫婦だろうけど、妙なよそよそしさを感じていました。

それから、15分ほど待ったでしょうか・・・。
なかなか、バイヨンヌのバスは、スリルがあり、バスの停まる位置が、バス停に書いてあるところでない所に
停まるので、私はとにかく、バスに乗り遅れないよう、バスが来る方角を睨みつけていました。(笑)

ほどなく、私の乗りたい『Line C』のバスが到着しました。

もちろん、ささっと乗り込み、座席を見つけ、座りほっとすると、最後に先ほどの妙齢のおばあさまが、
降り口の所まで歩いていきました。

「あれ?一人なんだ」と、思って振り返ると・・・・・。
その降り口の外に、先ほどの男性がいて、二人とも、「Je t’aime !」と、大声で叫んでいるのです!!
私は、びっくりして、思わず凝視!!

すると、その傍に座っていたマダムが、肩をすくめて、私を見て苦笑い・・・。

だって、二人は、何度も投げキッス。
その上、バスの窓に、ハート型を書いているのです(/_;)

いや、びっくりしましたよ・・・。
若い学生さんなら、いざ知らず、お年を召してもこの情熱・・・・・・。

さすが、「アムールの国ね」と、白旗をあげた次第でありました。

でも、その後、先ほどまで、ありったけの甘い声で、「愛してる!」と、叫んでいた女性は、
おもむろに、携帯を取りだしたのです。

「まさか・・・・・」と思いましたが、今度聞こえてきたのは、ドスの聞いた声でした。
「今から帰るから、ご飯は食べてくるって言ったでしょ!帰ったら、私はさっさと寝たいんだから」と、
結構、スラングな言葉を使って、話されていました(笑)

どうやら、相手は同居している娘さんのようで、娘さんが、心配して電話を何度もしていたようです。

それにしても、恋する乙女は、いつまで経っても、可愛いものだな~と、
バスの中で、最後までニヤニヤしてしまった私なのでした。

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