フランス語で怒った話

こんにちは!木蓮です。
今日は、バスク地方を旅行中、ついついやってしまった話を書きたいと思います。

現在フランスに住んで3年と4か月が過ぎました。
おわかりになると思いますが、私はほとんどフランス語を勉強せずに、フランスに来たため、
言葉の苦労は、人一倍したと思っています。

もちろん、まだまだ3年と少し超えたくらいで、フランス語がペラペラなわけではないですが、
自分の意思や質問は、躊躇せずに会話できるようになりました。

そんな背景の中・・・。

バスク地方のビアリッツで、思ったより早く観光を終えたので、電車のチケットを一本早いのに、変えてもらおうと、窓口に行きました。
私が並んだ時、すでに、前に4人ほど並んでいて、一番前の少しお年を召したマダムが、とにかくぶつぶつ何かを言っているのです。

 

ビアリッツ

 

窓口では、若い男の子が、何度も何度も、「この電車にしよう、いや、ちょっとまてよ・・・」と、やっています。
もう、一切周りのことを気にせず、だらだらと音楽を聴きながら、受け答え。

その後10分ほどして、そんな若者の姿に、マダムの堪忍袋が切れたのでしょう。
「あんた、いい加減にしてよ!私は、本来なら、こんなに待たなくていいはずなんだから!私は年寄りなんだから、こんなに立って待ってられないのよ!」と、若者に向かって、最大限の暴言を吐きました。(実際、お年寄りの方には、優先権があります)

一瞬、「ぽかーん」としてしまいましたが、その後、マダムは、「こんな駅で切符なんて買ってられるか!」と、怒って出ていってしまいました。

やっと、その若い男の子が、チケットを買い終え、その後、15分ほど待ったところで、次が私の番になりました。
私の後ろには、また別のお年を召したマダムたちが、3人ほど並んでいます。

すると、突然、新たな若い男の子が現れ、みんなに頭を下げはじめ、滝川クリステルばりに、両手をあわせ、「すみません、お願いです。僕に、先にチケットを買わせてください。」と言いはじめました。

最後に、私の前に来て、「あと、5分しかないんです。お願いです。先に切符を買わせてください。」と懇願します。
私の後ろのマダムが、「券売機で買えばいいでしょ」と言うと、「違うんです。定期を買いたいんです」と、必死で訴えます。

すでに30分くらい待った、私の顔が渋っていたのでしょう。
また、彼が、「あと5分しかないんです!」と言います。

そこで、この旅行中、散々若者のマナーの悪さを見てきたので、ついつい言ってしまいました。

「私は30分ほど待ってるの。後ろの人たちも、ずっと並んでるんだから。
あなたは、5分しかないと言うけど、もっと早くに来ればいいだけのことでしょ。
若い子たちは、どうして自分のことしか、考えられないのかしら」と。

すると、後ろに並んでいた人たちが、「よく言った!!あなたが正しいわ!だいたい、今まで、家でごろごろしてるのが悪いでしょ」と、一斉に彼を攻撃。

結局、順番は譲ってあげたのですが、後でちょっと可哀相だったかなと、反省しました。
でも、私は結局、チケットを変更できなかったんですよ。
なぜなら、一つ前の電車が行ってしまったから。

その後、他の場所で、修学旅行生と鉢合わせ、彼らの大騒ぎで、また嫌な思いをしたので、家に帰ってから、この話を夫と下の娘にしたところ、
娘は、バツの悪そうな顔をしていました(笑)

ちなみに、夫は大笑い。

そう、もうすぐ彼女は、パリに修学旅行に行きます。
彼女に、「周りの人たちに、迷惑をかけないよう行動しなさい!」と、きつく言い聞かせたのは、いうまでもありません。

Homeへもどる