Le Puy en Velay (ル ピュイ アン ヴレ)
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ル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)は人口約2万2千人、オート=ロワール県の県庁所在地でもあります。
ここは、火山地帯に位置し、フランスの中でも独自の雰囲気を持ちます。
こちらの写真は、大聖堂「ノートルダム・ドュ・ピュイ」。
毎日、たくさんの人が訪れています。実は、この大聖堂の中には、「黒いマリア像」があるのです。
一度は、きちんと撮影したと思っていた写真が見つからなかったので、また撮りに行ってきますが、この黒いマリア像は、一度焼失したために17世紀に再度作られたそうです。
ちなみに、こちらの大聖堂と、サン=ジャック施療院は、ユネスコの世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として登録されています。 こちらの大聖堂は、円錐状の死火山の山腹に建てられているのですが、この大聖堂を出て、左手に上っていくと、山頂に赤茶色の「マリア像」が現れます。
このマリア像は、クリミア戦争時の大砲から鋳造したと言われています。私は、一度だけこの中を登ってみましたが、もう二度と登らなくていいと思うほどきつく、次の日から2日間、筋肉痛で動けなくなりました。(苦笑)そして、そこから眺めると10世紀に造られたロマネスク様式の礼拝堂、「サン・ミシェル・デグイル」の素晴らしいこと!
私は、いまだ夜に写真を撮影したことがないのですが、この大聖堂と、マリア像、そして礼拝堂が真っ暗な中にぽっかりと浮かびあがる姿は、本当に神秘的で、私は今どこにいるのだろう?と、変な錯覚に陥りました。
1000年以上の歴史があり、旅行者は、きっと中世に迷い込んだような気分になります。
そして、この街のもう一つの側面として見逃せないのが、「手編みレースの産地」であるということです。
アンティークレースをフランスのブロカントなどで見ていると、「これは、ル・ピュイ産だよ」と言われることがあり、「手編みだよ」と言われます。(もちろん少し、高いです)
この街の中に、このレースを編む学校があり、伝統文化の継承をしているそうです。
どこのお土産売り場でも、おじさんやおばさんが店先でレースを編み始め、観光客が写真を撮りまくっている姿を見ることができます。そう、日本人は写真ばかり撮るとよく言われますが、そんなことはありません。
いまや、デジカメが普及し、どの国の人たちも私以上に写真を撮っている姿に出逢います。
(ただし、店内の撮影は、許可を撮ったほうがいいと思います)
この糸を紡ぐ機械は、今年の夏にル・ピュイを訪れた際、撤去されていて、残念に思いました。
さて、少し村の中に、目を向けてみましょう。
結構カラフルな家が、たくさんあります。
この坂をどんどん上っていくと、先ほどの大聖堂まで行けます。
もちろん、可愛い布製品のお店も多く、レースだけでなく私の好きなインテリアショップがあります。
驚くほどレースを持っているアンティークのお店が、点在しています。