美しい朝焼けのPolignac

Polignac(ポリニャック)


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ここは、私の長年の憧れの村であった「Polignac (ポリニャック)」の朝焼け。

この写真は、私が、日本へ戻る際、ある秋の朝5時半ごろに撮影したものだったと思います。
霧の中に突如浮かんだ、美しいこのポリニャックの村の姿は、私の心の中で、今でも鮮やかな姿想い出を蘇らせてくれます。
Polignac

 

このポリニャックは、我が家からリヨンにあるサン=テグジュペリ空港に向かう際、何度も、何度も通った道です。
そして、この美しい眺めの道は、夫が、「私を日本へ送り届ける道」であり、「私の帰りを待つ道」でもあり、そして・・・・・、夫が、「亡くなる前の私の父に逢った道」でもあります。

ですので、私たちにとっては、いつも忘れられない風景であり、想い出の道なんですね。
(はい、今でも私の夫は、この景色を見ると、私の父を想いだし、涙ぐみます)

さて、この美しい村は、確か2010年頃まで、お城の修復をしていたと思うので、なかなか、村の中を見学する機会に恵まれませんでした。

ようやく、本来の姿を見れるようになったのは、ここ最近のお話。
そう、こんな形をしていたんですね。

 

Polignac

 

私たち夫婦の話は、横に置いておいて、実はこのお城。
ベルバラ好きさんには、たまらないはずです。
その秘密は、このお城の名前にあります。
それは、この写真にヒントがあります。(ベルサイユ宮殿で撮影したものです)

 

Polignac
「Polignac (ポリニャック)」。
そう、フランス王ルイ16世の王妃マリーアントワネットの取り巻きの一人であった、あの悪名高き「ポリニャック夫人」の嫁ぎ先であった、ポリニャック侯爵のお城です。

マリーアントワネットの愛した「プチ・トリアノン宮殿」に招かれるほど、王妃の寵愛を受け、さまざまな恩恵を受けた彼女。
ですが、フランス革命後、真っ先に王妃を見捨て、オーストリアに逃亡したんですよね。

実は、ベルサイユ宮殿には、行ったことがあるのですが、「プチ・トリアノン」には、まだ行ったことがないので、残念です。

今日は、イメージのためにも、ベルサイユ宮殿の写真を載せておきますね!

 

ヴェルサイユ宮殿

この日も曇っていて、とても寒かったことだけ、覚えていますが、季節は初夏に差し掛かった6月。
本当に、フランスには、なかなか夏が訪れてくれません。

有名な「鏡の間」のシャンデリア。
これだけで、当時マリーアントワネットが、どんな暮らしをしていたのか、イメージができますよね。

 

ヴェルサイユ宮殿

 

フランスに旅行に来られたことがある方なら、かなりの確率で、見に行ったことがあるんじゃないでしょうか?
さて、先ほどのポリニャック城を覚えてますか?

 

Polignac

この天と地の差の生活の違いを見せつけられら、ポリニャック夫人が権力にしがみついたのも、なんだか納得がいきますね。

もちろん、私はこのお城の方が、断然好みですけど!(笑)
さて、このお城の中を見てみたかったのですが、門の前に、「まずは村役場にて、予約を!」と書いてあり、もう一度出直すことにしました。
(この時点で、夜の5時半を過ぎてましたし・・・)

それにしても、きっと彼女は、壮大な夢を描いたんでしょうね。

 

ヴェルサイユ宮殿

 

やはり、人は、身の丈にあった生活をしなくてはと、考えさせられます。

いろんな旅行の仕方がありますが、こうやって歴史を紐解きながら、フランス旅行をするのも、楽しいものですよ!
全ての建物に、その歴史を作るストーリーが眠っていたりするものです。

さて、このポリニャック城の裾野には、やはりたくさんの家がありました。
私が、一番素敵だなと思ったのが、この村の番地。

こんな風に、素焼きのテラコッタに、焼かれていました。

 

Polignac

それにしても、ほんと、どこの村も、凝っているなぁ・・・と、感心します。
やはり、気になるのは、他所様のガーデン。(笑)
ここのお宅も、きっとお花のシーズンは、美しいんだろうなと想像できます。
Polignac

 

ところで、時々、読者さんから、質問が来ます。
「なぜ、フランスの家には、あんなに石が使ってあるのに、石はなくならないんでしょうか?」と。

その疑問は、この写真を見てください。
実は、ちょうど通りかかったお宅が、解体中だったのですが、こうやって解体されたお宅の石は、再利用されます。
もちろん、こちらのお宅が、新たな家を建てるときに、使うこともできますし、業者さんが引き取って、たくさん寝かせてある場所も見かけます。

 

Polignac

 

ご近所さんだと、「いくつか頂戴」と言えば、もちろんわけてくれますし、結構庭造りに重宝するんですよ。
これを、買って揃えようと思うと高いですからね!

村から裾野を見渡すと、やっぱり広い畑。どこまでいってもグリーンです。

 

Polignac

 

村の中には、いくつかシャンブルドットもありました。

 

Polignac

 

この地域は、春の訪れがとても遅い地域。(わが村より、さらに-5℃以上気温が下がります)
写真の上の方は、アルプスの方向。
この写真は、3月末の写真なので、まだまだ、雪がたくさん残っています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

また、来年にでも、暖かい季節に、再訪してみたいと思います。

Polignac情報

Polignac HP

<見学予想時間>
約1時間ほど

<Polignac 城見学>
3/30から11/11まで見学可能 (2013年)
時間は、かなり変則的なので、ここに記しておきますが、フランスという国は、結構平気で変更するので、確認した方が確実です。

3月、4月、10月、11/1、11/11
13:30~17:30

5月、6月、9月
10:00~12:00
13:30~18:00

7月、8月
10:00~18:30

大人 5€
6歳以下の子供 無料

<アクセス方法>
*バスの場合*
Le Puy en Velayから、Line9のバスが出ています。
こちらを、ご参照ください。→

Le Puy en Velayまでの電車での行き方は、こちらのページを参照ください→

*車の場合*
パリからの場合
A75を南下し、20番出口で降ります。
その後、N102、D136を経て、Polinacに到着。

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