Nonette(ノネット)
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実は、私、この村の名前の響きがとても好きです。
フランスの村の名前は、基本的に覚えにくく、困っていますが、この「ノネット」という響き、可愛くもあり、覚えやすいのです。
この村には、ちょっとした秘密があります。
みなさん、ここに村があるように見えますか?
そう、こちら側から見ると、村自体がすっぽりと隠れてしまうように作られています。
(実は、上の写真下の白い橋の辺は、この辺では有名な釣りの名所です。)
ところが、反対側から見ると、この通り。
写真の通り、縦に細長く作られていて、山を盾に、敵の目を欺くようにできているんですね。
(もちろん、反対側から見たら、丸見えという突っ込みもありますが)
この隆起は、1200万年前の火山によってできたもので、以前は「ノネット大理石」と呼ばれた「トラバーチン」という石が採掘されたそうですが、現在はすべて取りつくしてしまったようです。
川はこんな雄大な田舎の中を流れています。
もちろん、わが夫も、ここでよく川魚を釣ってきては、さばいてくれます。
さて、村の中を歩いてみましょう。
最初に目につくのは、こちら。
お城かな?と思うような形なのですが、実はこちら、ハンディーキャップのある方たちが住んでいる「特別養護施設」なんです。
この道をまっすぐ進むと、「Saint-Nicolas de Nonette教会」に辿りつきます。
もちろん、この教会も、「Monument Historique」(歴史的建造物)に登録されている古い教会です。
さて、ここから、一気に山の上の方へと歩いて行きます。
もともと、この村にも、素晴らしいお城があったのですが、今は完全に廃墟となり、以前にもお話しした通り、その石は、多くの村の家を建てるときに使われました。このお家、お花のない時期が長いフランスの気候のために、門にお花の絵を描いているんですね。面白いアイデアだなぁ~と感心しました。
Usson (ウソン) 村が、ノネットから眺めることができます。
急勾配の山を登っていくと、美しい村の全景がやっと見ることができました。
そして、ここが頂上のお城の跡地となります。
村の頂上には、十字架が聳え立っています。
それにしても、この村は、どんどん裾野に向けて、人口が増えていっているようで、上の方にある古い家と、下の方にある新しい家と、趣が違っています。
こちらが、古い家並み。
このお宅の庭も、素敵そうでしたので、またバラの時期にでも、見に行きたいなぁ~と思います。