フランスのおへそ?
オーヴェルニュとは、フランスの中南部に広がる4つの県を総括した地方のことです。
4つの県とは、北から、
◎アリエ県 Allier (県庁所在地は Moulins ムラン市)
◎ピュイドドーム県 Puy-de-Dôme (Clermont-Ferrand クレルモンフェラン市)
◎カンタル県 Cantal (Aurillac オーリヤック市)
◎オートロワール県 Haute-Loire (Le Puy ル・ピュイ市)
です。
フランスの真ん中よりやや下に位置していますので、身体に例えればおヘソのあたりと言えるでしょうか?
(一番下に、オーヴェルニュの地図があります)
火山と自然水
上の写真の山(右側)は、ピュイ・ド・ドーム県の守護山「ピュイ・ド・ドーム山」(1465m)。
日本でも発売されているミネラルウォーター『ボルヴィック(Volvic)』のラベルにもなっていたのです。
ヴォルヴィックは、このオーヴェルニュ山塊の1つ、ピュイ山脈の地下を流れている自然水です。
また物理学者のパスカルが、この山の山頂を使って重力の存在を立証しています。
(パスカルは、義兄ペリエに頼み、ピュイ・ド・ドームにて水銀柱を使い、真空と大気圧の関係を証明したと言われています。この研究により、圧力・応力の単位が、パスカルと名づけられたことは、有名ですよね!)
オーヴェルニュには標高500mから2000mに及ぶなだらかな山々が200kmにわたり肩を並べています。 その多くは火山(休/死火山)であり、ヨーロッパ屈指の火山帯、そこから湧き出る温泉の地でもあります。
面積、人口
面積 約2万6千k㎡、人口約130万人。
人口比率は、アリエ<3>・ピュイドドーム<5>・カンタル<1>・オートロワール<1> の割合で、ピュイ・ド・ドーム県に人口が集中しています。
肥沃な土地に恵まれ昔から穀類、牧畜が盛んな農業地。広大な草原、山、湖でのナチュラルスポーツ、また温泉や森林浴などのリラックスタイムを満喫するために国内外ヨーロッパから観光客が集まる観光地でもあります。
しかし自然が豊かな反面、中央にありながらTGVがなく公共交通が不便なことや、産工業が限られていることなどが、フランスの穴(辺鄙な土地)と呼ばれている一因です。 産業は、タイヤやガイドブックで、世界的なミシュラン社の本社が、クレルモン・フェラン市にあります。
少しずつ、オーヴェルニュについて、詳しくお話をしていきたいと思います。
1. オーヴェルニュってどんなところ? *現在のページ*
2. パリのカフェを作ったのは、オーヴェルニュの人たちとご存知でしたか?vol.1
3. パリのカフェを作ったのは、オーヴェルニュの人たちとご存知でしたか?vol.2
4. オーヴェルニュへのアクセス方法
5. オーヴェルニュの観光スポット
6. オーヴェルニュの特産品