Vichy (ヴィシー)
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さて、今回は、オーヴェルニュ地方の「Vichy (ヴィシー)」のお話です。
1940年から44年までの4年間、Vichyは、フランスの首都だったという事実。
みなさん、ご存知でしたか?
それも、この片田舎のVichy。
考えたら、すごいことです。
なぜ、ヴィシーが選ばれたかというと、比較的パリに近く、もともと温泉地だったために、ホテルの収容人数が多く(その当時で、フランス国内2位の収容人数)、臨時の官庁や官舎を置くのに、都合がよかったからだそうです。
残念ですが、このヴィシー政権の詳しい話を、胸を張って説明できるだけの知識は、ありませんが・・・。
さて、このVichyは、もう一つ別の顔があります。
それが、「温泉保養地」でもあるということです。
さて、こちらはその保養施設の一つ。
噴泉口は30ヶ所を越えるほどあり、冷泉もありますが、60℃くらいある噴泉口もあります。
なぜ、温泉なのに、カメラを持って入れるのでしょうか?
利用法は温浴法、灌水もありますが、有名なのは、「温泉飲用」。
そう、ここは誰でも無料で温泉水をもらえる施設なのです。
(自分でペットボトルなど持参すれば無料。コップだけは、40円くらいで売ってたと思います)
こんな風に、噴泉口が展示され、温度や効能が記されているので、みなさん好きな温泉水を汲んでかえるそうです。
ということで、Vichyには有名な化粧品がありますが、もちろんこちらの温泉水を使って作られています。
さて、この街の様子をご紹介するのは、次回にして、この日はあまり天気が良くなかったので、街のお店の様子を撮影してみました。
まずは、真ん中の公園の周囲に歴史的なアーケードが作られています。
そして、先ほどの温泉施設を抜けていくと、中央にこんな可愛いお店が・・・。
いかにも、Cath Kidston(キャスキッドソン)がお好きな方が、喜んでくれそうなお店。
この日は、お休みだったので、仕方なく外から撮影してみました。
旧市街のほうへ歩いていくと、こんな建物を発見!
さすが、ヨーロッパですね!
この下には、こんなトリック・アートが描かれていました。
すぐ真横にあった、「古時計を扱うお店」。
ちょっと、中を覗いて見たかったのですが、何やら真剣な商談中だったので、あきらめました。
こちらは、本屋さん。
このショーウインドウの3つ並ぶランプが、とてもおしゃれ。
こちらは、子供用のおもちゃを扱っているお店。
色がカラフルでおしゃれですね♪
こちらは、シックなカフェ。
ここで、お茶を飲みたかったなぁ・・・。
さて、今回覗いてみたお店で、一番可愛かったお店は、コチラ。
やっぱり、インテリアショップを覗いてみるのは、大好きです!
ちょっとある方に頼まれているものを探したのですが、私の思っていたものがなく、とても残念・・・。白い器がメインでした。
私は、この写真に写っている鳥さんを連れて帰りたかったのですが、予想より高かったので、今回はあきらめました(涙)
お店のマダムは、とても親切な女性で、いろいろお話してくださったんですけどね~。それにしても、確かに「首都」になったことがあるとはいえ、実は
オーヴェルニュ地方でも、第4位の人口しかない、それほど大きくはない街。(人口 約25000人ほど)
さて、少し歴史的背景を語りましょう。
この街は、ナポレオン3世の時代(1861年から1866年にかけて)に、再開発されています。
なぜか、「ナポレオン」という名前を聞くと、ついついもっと昔の話だと感じてしまうのですが、3世ともなると、すでに1800年後半に入っているんですよね。
さて、街中の公園には、1865年に建築家Badgerによってデザインされた「カジノ」が存在します。
日中の写真と、悩みましたが、この日は雨が降るような天気だったので、ライトアップされた写真を選んでみました。
カジノといえど、風格が漂いますね。
こちらの時計みたいなものは、「Le baromètre」。
何かわかりますか?そう、「気圧計」です。
この豪華なカジノの横に、Vichyのオペラ座が、あります。
(この写真は、あるピアニストの演奏を聴きに行った際、撮影しました)
街の中には、様々な建築スタイルが溢れています。
こちらの通りは、「Colombier通り」。
アールヌーボー、ネオクラシック、ネオゴシックなど、様々なスタイルの建物を見ることができます。
突然、こんなデザインにも、出逢います。
そして、突如現れるモロッコ風の『Dôme des Thermes』。
19世紀の建物ですが、ここフランスにあると、とても不思議なデザインです。
Vichyの不思議な街の魅力は、やはり、戦争に大きく左右されているからに、他なりません。
個人宅のバリエーションは、言うまでもありません。
建物は白亜ではありませんが、まさしく「ジュリエット」が、このバルコニーに出てきても、おかしくないでしょ?(笑)
こんな風にご紹介していると、一体いつになったら、Vichyの紹介が終わるのか、途方にくれてしまうので、後はみなさんの目で、確かめてみてくださいね!
Vichy 情報
<見学予想時間>
約半日ほど
<アクセス方法>
*電車の場合*
Clermont Ferrand (クレルモンフェラン)から、Vichy行きの電車がでています。(約30分)
*車の場合*
約1時間ほど。D2209を経てVichy到着。
高速に乗る場合、乗らない場合があります。また、後日記入しますね。
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