ワイン好きの聖地 Saint=Émillion

Saint=Émillion(サン=テミリオン)


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ここ、「Saint=Émillion(サン=テミリオン)」は、ワイン好きな方なら、誰もがご存知ですよね。

この風景は、私が、次の日の筋肉痛を覚悟して登った、『Tour du roy』の頂上からの眺めです。
しかし、なぜか、この『Tour du roy』の写真が見つからず、残念。

Saint-Emilion

 

このサン=テミリオンの村のはじまりは、意外に古く、先史代から始まったと言われています。
紀元2世紀には、古代ローマ帝国によって、ブドウが植えられた記述があるようですが、そんな昔からブドウを作っていたんだなと、改めて感心します。

この小さな村の住民は、約2000人。
しかし、年間に訪れる観光客は、一体何人だと思いますか?

その数、なんと!!50万人!!
すごいと思いませんか?

Saint-Emilion

 

実は、私。
何を隠そう、アルコールをほとんど受け付けない体質でありまして、ボルドーに訪れるまで、
ワインには全く興味がなく、もちろん、ワインの産地も知りませんでした。
よーく、わかっています。フランスに住みながら、なんともったいないことを・・・・・と。

 

Saint-Emilion

 

ですが、「小さな村だから、きっと好きだよ」と友人に言われ、行ってみたくなりました。

ちなみに、この村を訪れる前、ボルドーのキャンプ場にて、バカンスシーズンに車が故障すると言う恐ろしい事態に陥っていたこともあり、気分はかなりへこんでおりました。 (1週間、海の近くのキャンプ場から出れなくなってしまいました)

到着するまで、フランスの修理工の腕を信じていない私は、不安にかられておりましたが、到着後、一気にハイテンションに!!(笑)

当たり前ですが、その前まで、ずっと海の景色を見続けていたのです。
すると、今度は、こういう風景が恋しくなるわけです。
(人は、それを贅沢とも言います)

Saint-Emilion

びっくりしたのが、アキテーヌ地方に来て、初めて日本人をたくさん見かけたこと。
なぜだか夫の方が興奮して、「日本人がいっぱいいる!」と、大声で話し、はしゃいでおりました。(なぜ?)
さて、下の写真は、『モノリット教会』
モノリットとは、フランス語で、「一枚岩」。
この教会は、その名の通り、一枚岩をくりぬいて作られたそうで、聖エミリオンに捧げられた教会です。そう、村の名前になった方ですね。こちらのモノリット教会の下に広がる「モノリット教会広場」には、レストランのテラス席が占拠していて、それは、それは、みなさん食事を楽しんでおられました。

Saint-Emilion

こちらは、『トリニテ礼拝堂』のステンドグラス。
私は、ツアーを事前に申し込んだわけではないので、内部の見学ができませんでしたが、中には、女性が腰かけると「子宝に恵まれる」という『瞑想の椅子』なるものがあるそうです。

Saint-Emilion

サン=テミリオンの村自体は、とても小さいので、2時間もあれば十分に堪能できます。
目立ったのが、やはり「葡萄の木」を売っていることです。
それにしても、この売り方、可愛いですよね。
Saint-Emilion

 

少しだけ、村の中を廻ってみましょう。
こちらの「刃物のお店」は、残念ながらシエスタの時間と重なっていたため、見ることができませんでしたが、外観が可愛いかったので、パチリ。

Saint-Emilion

こちらの左上に見えるのは、実はレストランでして、この急勾配の坂にあわせて、恐ろしい傾きのテラス席を作っていましたが、どう考えてもカメラを向けるのは失礼なので、撮影は断念。
Saint-Emilion

インテリア好きとしては、こっちのほうが気になってみたり・・・。(笑)

 

Saint-Emilion

 

数々の趣向をこらしたワインショップが並んでおり、どこで買おうか悩んでしまいます。
Saint-Emilion

 

本当は少々高くても、記念に、1本くらい買おうかなと思ったのですが、その前にすでにメドックで何本かワインを購入しており、それから考えると、遥かに値段が高かったため、あえなく断念しました。

もちろん、ものすごく安い「サン=テミリオン産 ワイン」も売っているのですが、夫曰く、「びっくりするほど、まずかった!」とのこと。(← 一度、失敗したらしい)
しかし、観光客のみなさんは、どんどん購入していました。

 

Saint-Emilion

 

フランス人たちの言い分に、耳を傾けてみると、「サン=テミリオンのワインは、確かに美味しいけれど、妥協して買うくらいなら、他の地域の安いワインのほうが、ずっと美味しいはず。その上、一度お土産にもらって、”まずい”と思われると、二度とサンテミリオンのワインが、飲んでもらえないわけだし、非常に残念」とのことでした。

まぁ、考えてみれば、この言い分はわかります。
また、シャトー巡りの話を書く機会があれば、生産者の声が聞こえてきて、面白いと思います。

 

Saint-Emilion

 

この葡萄の収穫をするトラクターが、面白いので、いつか必ず。
こちらは、色遣いが可愛いレストラン。

Saint-Emilion
こちらのお店は、小さな食料品店。
この地域のものや、美味しい紅茶が売っていましたが、カラフルなテーブルクロスも可愛いですね。
Saint-Emilion
こちらは、アンティークの本屋さん。
雰囲気がたまりませんね。
実は、2年前、まだほとんどフランス語が話せなくて、中に入る勇気がなかったんですよね。
そう思うと、今では図々しくなったものです(苦笑)Saint-Emilion
こちらは、「Tour du roy」を登っている途中に、窓から撮った眺め。
こんな風に、村の中を眺めてみると、また違った景色に見えます。
Saint-Emilion

 

ワイン好きの方には、是非訪れていただきたい村であることは、確かですね!

Saint=Émillion 情報

Saint=Émillion HP

<見学予想時間>
約2時間ほど

<アクセス方法>
*電車の場合
Bordeauxから、サンテミリオン行の電車(SNCF)が出ています。(約40分)

*バスの場合
Bordeauxのオフィス・ドゥ・ツーリズムに行くと、たくさんのツアーやバスが紹介されていますので、一度訪ねてみてください。
(シャトー巡りもできます)

また、Bordeaux (ボルドー)のオフィス・ドゥ・ツーリズム)前のバスターミナルから、サンテミリオン行のバスが出ています。(302番)
時刻表はこちらから → 

*車の場合
*パリからの場合
高速道路A10をボルドー方面へ走り、39A出口(LIBOURNE、SAINT-ANDRÉ-DE-CUBZAC、BOURG、COUTRAS)を降り、D1010、E670を経て、サンテミリオンへ到着。(約6時間)

*Bordeauxからの場合
N89号線を走り、17番出口(CASTILLON、SAINT-EMILION、LIBOURNE-EST)を降り、D1089、D243を経て、サンテミリオンへ到着。(約40分)

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