Sainte Énimie (サンテニミー)
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我が家から、比較的近いはずなのに、意外に遠いラングドック・ルシヨン地方。
そんなラングドック・ルシヨンの「最も美しい村」の一つである『Sainte Énimie (サンテニミー)』のご紹介です。
この村も、すごい場所にあります。
もう、山道くねくねなんてものじゃないほど・・・。
これ、助手席だったら、完全に車酔いしていた気がします。
とにかく、ちょっとした秘境にあると思ってください。
しかし、この村の中に入り、目にした光景は、ただただ、美しく・・・。
夏が終わり、このテラスの主を失ったブドウ。
フランス人は、セカンドハウスを持っているお宅も多く、夏の間は、山間の涼しい場所か、海の傍で過ごす人も多いです。
ここもきっと、そんな別荘なんでしょう。
石畳には、所々、バラの模様に見えるモニュメントが・・・。
村によっては、一部だけ、道路が石畳で、後はコンクリだったりするのですが、この村は本当に石畳が続き、とても素敵なぶんだけ、歩くのが疲れました。
実は、このラングドック・ルシヨン地方を旅していると、不思議なものを見つけました。
それは、この扉に飾られているリース。
この後に、訪れた村の扉にも、いっぱい飾られており、これが一体何を意味するんだろう?と、気になって仕方なかったのです。
このリースの意味は、読者様から教えていただきました。基本的には、扉の装飾のために飾られているそうですが、お花の「がく」の部分が、湿度によって、開いたり閉じたりするそうなのです。
これによって、天気の良し悪しが判断できるという優れもの。
そして、調べた所、このリースは、「幸運の訪れ」と、「家を守るため」という意味もあるそうです。
現在は、「保護種」となっていて、採取できなくなってしまったそうです。
ということは、一体いつから飾られてるんだろう??・・・。
それにしても、コロンバージュもほとんどない、「石造りの家」が多いこの村。
とても、面白いデザインの家が多かったですよ。
ほんと、びっくりするくらい、間口の狭い家を、よく見かけますが、不便ではないのでしょうか?
それにしても、この村は、なぜだか、本当に目につく扉や窓が可愛く、気が付けば、大量に写真を撮っていました。
どの景色も、まるで物語の中のようで、日本にいる頃は、白、グリーン、ブルーの花が好きだったはずなのに、徐々に、オレンジや赤の花に魅せられています。
この村は、Mendeの司教によって951年に設立された、「ベネディクト会修道院」を中心に発展してきました。(セナンク修道院と同じ会派ですね)
しかし、その後、フランス革命の後に、教会の力が弱くなり、、僧侶たちは修道院が破壊されたことによって、村を去っていき、村が衰退していきます。
現在は、500人を超えるくらいの人口になってしまったようです。
それにしても、可愛い窓や扉が多い村でした。
見ていて、本当に楽しいですよね!
そうそう、楽しいと言えば、こちらのお家のお庭。
実は、この右端は、すでに崖でして、こんなにたくさんの花に囲まれているんだと、なんだか微笑ましくなってしまいました。
それにしても、素敵な村だったけれど、なかなか行くのに、元気がいるなと思っています(笑)
この村には、どうやら現地ツアーやヨーロッパの方々が、よく訪れるようで、観光バスをいくつも見かけたのですが、村の中は、本当に静かで、「あの団体さんは、どこへ?」と、とても不思議に思いました。
まぁ、みなさん、妙齢の方々が多かったように感じるので、入口近辺にあった、お店やカフェ、レストランでゆっくりしていたのかもしれませんね。
ということで、みなさんも、こちらの村にお出かけの際は、スニーカーなど、歩きやすい恰好で訪れることをおすすめします!
Sainte Énimie 情報
<見学予想時間>
約1時間 (駐車場の傍に、レストランやお土産屋さんがあるので、ゆっくり見たい方は、2時間くらいかかると思います)
<アクセス方法>
*車の場合
高速道路A75を南下し、40番出口(BANASSAC、LA CANOURGUE、SAINT-GERMAIN-DU-TEIL、SAINT-LAURENT-D’OLT)を降り、D809、D998を乗り継ぎ、D986のくねくね山道を下る。