上からも下からも楽しむ Saint=Flour

Saint=Flour(サンフルール)


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さて、このSaint=Flour(サンフルール)の街は、とても不思議な形をしています。

なぜかというと、街が上と下に完全に別れているからなのです。
この写真は、アンデール川の傍にある下の街から、上の街を撮影したもので、上の街は、火山台地の上に、作られています。

ちなみに、ニックネームは、「風の街」。
近くにたくさんの風力発電用の風車があります。

 

後で登った上の街から、今度は下の街を撮影してみました。
すると、こんな感じになっています。

 

Saint=Flour

 

フランスの村や街は、裾野に向けて新しい家が建っていくので、下の村は、都会的過ぎることが多く、どうも馴染めません。
ですが、こちらのSaint=Flourは、教会のある一帯だけ、古い家が立ち並んでいて、趣があります。この街には、4度ほど来ていたのですが、すべてブロカント絡みだったんですよね~。
よく上の街の小さな教会で、ブロカントが行われています。

そのため、ゆっくりと街の中を散策したことがなかったので、この機会に見てみたくなったのです。

それにしても、私の村よりも季節が遅いので、お花が咲いていなくて、残念!!(2013年4月撮影)
それでも、この街の形に特徴があるので、橋の上から何度も写真を撮ってみました。

 

Saint=Flour

 

村はずれにあるこのお家は、窓がなかったのですが、丸い建物があまりに可愛いので、思わずパチリ。このお宅は、ちゃんと他の部分に素敵なお家があるので、実際には使われていないんでしょうね。

 

Saint=Flour
フランスで青空が入る写真を撮影すると、どうしても入ってしまう「飛行機雲」。
時に、4つも5つも、交差しているものまであり、フランス国内の飛行機の運行状況にびっくりします。教会を撮っても、この通り・・・(笑)
ちなみに、左の黒い点は、鳥が飛んでいたと思います。

 

Saint=Flour

下の村のサン=フルール教会の時計は、お花模様。

Saint=Flour

 

この村の歴史は古く、10世紀からすでに歴史が残っており、古い建物がたくさん残っています。特に、1800年代後半から1900年代前半の扉がかなりあり、扉フェチさんには、たまらない村でしょう(笑)

Saint=Flour

上の街と、下の街の標高差は900m。
途中まで階段を上って振り返ると、また違った角度で街が見れて、楽しいのです。

Saint=Flour

 

さて、ここから、上の村にうつります
Saint=Flour(サンフルール)の上の街へやってくると、たくさんのお店が並んでいて、マルシェの日は、多くの人でごった返します。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

今回は街の中というより、教会を目指して歩いていきました。
日曜の午後ともなると、お店はほとんど開いていないので、閑散とした雰囲気が漂います。

フランス旅行マニュアルにて、説明していますが、フランスは、12時から2時まで、基本的にお店が閉まります。
郵便局など、公的機関もすべて閉まります。

もちろん、パリや大都市の店、百貨店などは開いていますが、小さな村めぐりをされる方は、ご注意くださいね。
それと、同様に日曜日、月曜の朝などは、お店が閉まっていることが多く、ある程度計画を立てて旅行したほうがいいと思います。
(こちらの詳しい話は、「フランス旅行 お役立ち情報」、読んでみてください。)

 

Saint=Flour

 

さて、お店を通り抜け、ひたすら歩いていくと、サン=ピエール教会に辿りつきます。

Saint=Flour

 

こちらの教会は、15世紀頃のゴシック建築で、昔のオーヴェルニュ地方の宗教の中心だったようです。1906年以降、歴史的建造物として認知されていますが、この教会の中には、聖フロルスの一生を描いたステンドグラスがあります。

Saint=Flour

 

どうやら、撮影しに行った日の午前中に、結婚式があったようで、その名残がこんなところに・・・・・。

Saint=Flour

 

こうやって、教会に花が飾られていると、急に華やかな雰囲気になりますね。
それにしても、ステンドグラスだらけの教会でして、全部を掲載できませんが、本当に美しかったです。

Saint=Flour

ところでみなさん、これは何かご存知ですか?
そう、「懺悔室」です。
昔、よくコントで使われているのを見ましたが、カトリック教会には必ずあり、プロテスタント教会にはないんですよね。

Saint=Flour

 

さて、教会を出て歩き回ると、たくさんのアンティーク扉を見ました。

Saint=Flour

 

Saint=Flour

Saint=Flour

 

どの扉も、重厚感たっぷりですね。
本当は、かなりの数があるのですが、今回はこれくらいで。

なかなか、見応えのある村でした。

Saint=Flour 情報

Saint=Flour HP

<見学予想時間>
約1時間ほど

<アクセス方法>
*電車の場合*
Clermont Ferrand (クレルモンフェラン)から、Saint Flour Chaudes Aigues行きの電車が出ています。
Chaudes Aigues のページも、ご参照ください。
しかし本数が少ないので、バスと併用の行き方が多いようです。
こちらのサイトを是非ご参照ください。詳しく行き方がわかります。

*バスの場合*
こちらにて、Saint=Flour ~ Chaudes Aigues 間のバスの時刻表が見れます。 → 
こちらにて、Saint=Flour ~ Pierrefort 間のバスの時刻表が見れます。 →

*車の場合*
Clermont Ferrand (クレルモンフェラン)から(パリからの場合も同じ)

高速道路A75を南下し、28番出口を降り、D909を経るとすぐにSaint=Flourに到着。(高速から近い場所にあります)
クレルモンフェランから、約1時間ほど。

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