不思議な屋根の教会を見てみよう! Saint-Côme-d’Olt

Saint-Côme-d’Olt (サン・コム・ドルト)


大きな地図で見る

この村には、不思議な建物が多く残っています。
その最たるものが、こちら。

この写真を見て、気づきましたでしょうか?
この村の教会の屋根に、ちょっとした秘密があるのです。それは・・・。
この写真を見てください。

Saint-Côme-d'Olt

そう、この教会の屋根の形、少し変だと思いませんか?
この屋根は、八角形の形をしていて、見たとおり、ねじれています。
実は、最初に見た時、「なんかこの屋根、微妙に変な形だな?」くらいにしか、思っていなかったのですが、この村に住む、いかにも、「物知りおじいちゃん」に、話しかけられ、「この先まで歩いて、屋根の写真を撮りなさい!」、「村はずれにあるミュージアムで、必ず勉強してきなさい!」と、説明を受けました。
私に説明した後、多くの観光客に囲まれたおじいちゃん。
とっても、満足そうでした(笑)
こういう瞬間に、「言葉が通じる幸せ」を感じ、また、フランス語を頑張ろう!という気持ちにさせてもらっています。
さて、そのミュージアムの前に、肝心なゴシック建築の「Le clocher de l’église de Saint Côme d’olt」の姿を!

う~ん、見事に、近すぎて、屋根が見えない!(笑)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

こちらの教会の扉は、オーク材で、365本の釘を打ち込み強化されているようですが、やはり、365本という数に、意味があるんでしょうね。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
教会内のステンドグラス。
Saint-Côme-d'Olt
そして、先ほど教えていただいたミュージアムに向かうと・・・。
あれ?どう見ても教会です。
こちらは、「Chapelle des péntitents」。
10世紀から11世紀に書けて造られたロマネスク建築。
Saint-Côme-d'Olt

 

こんな感じで、屋根の模型が飾られておりました。(あとは、パネルで説明していましたが)
フランス語の説明を読むと、「1530年に、このねじれが、意図的に始まり、1929年の落雷によって、強化された」と書いてありました。

 

Saint-Côme-d'Olt

 

ちなみに、屋根の高さは、42mもあるそうです。
まぁ、みなさんが、そこまで教会の屋根に興味があるかどうかは、別として、なかなか興味深い十字架がたくさんありました。
Saint-Côme-d'Olt

 

実は、こちらの「Saint-Côme-d’Olt」から、「Estaing」までの17kmの道程は、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部になります。
オーヴェルニュ地方の Le puy en Velay(ル・ピュイ・アン・ヴレ)のLe puyルートの一部になるんですよ。

そして、この村は、この雄大な川の流れに、釣り人たちがたくさんやってくるそうで、すぐそばに先ほどのおじいちゃんが、経営するキャンプ場があるそう。

Saint-Côme-d'Olt

 

さて、それでは、少し変わった家のご紹介をしてみます。
ちょっと不思議な形の屋根家。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この家の3つの天窓が、やけに気になります。

Saint-Côme-d'Olt

村の中は、遊びに行った時期、バラで溢れかえっていて、最高の景色でした!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

時々、「誰がこんな狭いとこに住んでるの!」と、びっくりするような家もありましたが、基本は素敵なお庭が多かったですよ。

Saint-Côme-d'Olt

この村は、レストランやお店も、そこそこありながら、田舎の美しい村の魅力が十分の可愛いらしい村でした。
女性には人気が出そうな村です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Saint-Côme-d’Olt 情報

<見学予想時間>
1時間~1時間半ほど。
<アクセス方法>
*車の場合*
パリ、クレルモンフェラン方面から
高速道路A75を南下し、35番出口(AUMONT-AUBRAC, NASBINALS)で降り、その後、D809、D987を経て到着。(それほど、難しくありません)
モンペリエ方面から
高速道路A75を北上し、42番出口(RODEZ,SÉVÉRAC-LE-CHÂTEAU,LAISSAC,AIRE DE L’AVEYRON)で降り、N88、D28、D206、最後にD6を経て到着。
途中、ミヨー橋の料金が高いので、下道を抜けるルートもありますので、こちらで調べてみてください。→
現在、電車、バスでの訪問が可能か、問い合わせ最中ですので、しばらくお待ちください。

ミディ・ピレネー地方へもどる