Roussillon (ルシヨン)
大きな地図で見る
ルシヨンは、言わずと知れた「ピンクの村」。
このルシヨンには、987年頃に、カストラ(古代ローマ軍の軍事拠点で、野営地として使用された場所等を指します)があったと言われていますが、今ではそんな面影もない、可愛らしい村です。
このピンク色の正体は・・・・・・。
オークルという黄色顔料(紹介される本によっては、赤土とも書かれています)となる黄土の産地で、この村全体がオークルで出来ているのです。ちなみに、美しい写真が見つからず断念しましたが、この崖に夕日が差し込むと真っ赤に輝き、それはそれは美しいのです。さて、村を覗いてみましょう。
実は!何を隠そう、我が家もピンクの家なのです。(笑)ですので、こういう外観のインテリアって、とても参考になります。
ルシヨンの村は、可愛い雑貨屋さんも多いので、観光客にも人気があります。
もちろん、たまに違う色の壁もあり、彩を加えます。
樹齢何年か、すでに不明な葡萄に囲まれたこちらのビストロ。
こちらのビストロの、フォアグラがとても美味しいのです。
慣れてない方は、下の方の駐車場に車を停め、坂を上っていくと、雑貨屋さん通りの坂道を登っていくことになります。
おっと、大好きな紫陽花の写真は、いつも忘れずに撮っています。(笑)
この地域は、観光地なので、観光客が大変多いのですが、こちらのルシヨンは、とても静かな村で、リュベロン地方のたくさんある可愛い村の中で、一番好きです。 (もちろん、私の心の中での順位変動は激しいものですが・・・)
休日ともなれば、こんな感じで、周りのレストランから見える広場で、ジャズコンサートなんかが始まります。
そういえば、こういった小さな村のレストランやカフェでは、あまり音楽が流れているイメージがありません。しかし、どこからともなく生演奏が流れてきたりするんでしょね。もちろん、ダントツにクラシックが多いです。
それにしても、経年変化による「色の退色の美しさ」は、計算できるものではありませんね。
私は、アンティーク好きですが、物を大切に修復しながら使うという、このゆったり感が、大量生産された物に囲まれた時代、ほっとさせてくれるのです。
そして、「時間をかけて創り出すもの」。
その一つが、「庭」だと思っています。
すぐに結果がでないからこそ難しさがあり、何年先を見据えながら、花の配置をするのは、まだまだ素人すぎて、うまくいきませんが、こういう村全体で見せる「作品」の雰囲気は大変勉強になります。
この村は、リュベロン谷の北側にあり、周りに、ゴルド、ボニュー、アプト、メネルブ、ラコステなど、リュベロンの有名な村が、たくさん点在しています。
是非、みなさまも、この「乙女心をくすぐるピンクに染まる村」。
一度、訪れてみてくださいね。
Roussillon 情報
<見学予想時間>
約1時間半くらい
<アクセス方法>
*電車とバスを併用*
アヴィニョンからの場合
Avignon (アヴィニョン)から、Cavaillon (カヴァイヨン)まで、電車で移動。(約33分)
その後、Ligne15.3のバスに乗り、ルシヨンまで行くことが可能。(本数はあまり多くないので、最初にきちんと計画してください)
バスの時刻表ダウンロード先 → ★
(スクロールして、Ligne15.3 Cavaillon-Gordesと書いてある部分です)
*車の場合*
リュベロン地方は、「最も美しい村」が固まっていますので、レンタカーで行くのが、一番おすすめです。
パリからの場合
高速道路A7を走り、24番出口 (Avignon Sud)を降りる。
その後、N7からD900を経て、Rousillonへ。