Ménerbes (メネルブ)
世界中にプロヴァンスの名を知らしめるきっかけとなった、あの『南仏プロヴァンスの12か月』の著者、ピーター・メイルが傍に住んでいたという「Ménerbes(メネルブ)」。
ピーター・メイル自身は、メネルブとボニューの間にある古い農家に住んでいたそうですが、あまりに観光客がやってきて、引越しせざるを得なくなったそうです。有名になったことにより、今までの暮らしが守れなくなったとは、本当に残念なこと。
それでも、このメネルブの村の入口付近には、お店が、そこそこありますが、そこを抜けてしまうと、本当にひっそりとしています。
ちょうど、お昼の1時くらいだったので、案の定、お店はほとんどクローズ(苦笑)
こちらは、一体何のお店なんだろうと思ったら、どうやら、ブロカントのお店。
でも、あまり中に商品があるように、思えなかったのですが・・・。
教会を目指して歩いていくと、ますます人がいなくなっていきます。
ですが、村の中のグリーンが、本当に、可愛い村だなと感動しました。
さすがは、「フランスで、最も美しい村」の一つに、認定されているだけあります。
住民が住んでいることは、花の美しさを見ればわかるのですが、本当にひっそり・・・。
そして、こんな面白いものを発見!
こちら、洋梨の木のようですが、夫曰く、昔から壁に沿って植えるときは、このフォームにしていたんだそうです。これは、面白いので、ちょっと調べてみますね!
こんな扉の雰囲気は、とても好きです。
さて、村の比較的華やかな部分を離れ、どんどん歩いていくと、突然、村のおじいさんに、「このサクランボ美味しいから食べな!」と、呼び止められました。
1個だけのつもりが、2個ついてて、慌てて返そうとしたら、「あと2個くらい食べなさい!」と・・・。
でも、ほんとに美味しくて、ついつい後で買ってしまいました(笑)
(なぜだか、そのあと他の観光客にも、プレゼントして、自宅に戻っていきました)
「やっぱり、田舎の人は、優しいなぁ~」と、嬉しくなり歩いていると、先日の夕景を撮影した場所に到着。そろそろ、村も終わり・・・・・と、思っていたら、まだまだ先があったことに気づきました。
(時々、この失敗をやらかします)
少し、背伸びをして、石壁の先に見える風景を見てみると、こんなに素敵なお庭が・・・。
これだけ、コニファーが充実していると、グリーン一色でも、見応えがありますね。
この庭への入口らしき、アイアンの門も、素敵でした。
現在は、教会が補修作業中でしたので、写真に収めませんでしたが、その代り、素敵なお家がたくさん!
こちらは、ここからプリヴェ(プライベート空間)と書かれていますので、きっと、みんな、入ってくるのでしょう。
それにしても、印象に残る窓辺や扉が多かったこの村。
とても静かで、一切派手な装飾がないのだけれど、とても素敵な村でした。
本当に石壁と、淡いグリーンのコントラストは、美しい・・・。
こうやって、ゆっくり村を眺めている間に、村の入口付近にあったカフェで、サンドイッチを買って、食べたのですが、これがほんとに美味しかった!
(写真を撮るのを忘れてすみません)
それにしても、メネルブって、こんなに素敵な村だったんだと、改めて思った私。
もちろん、お店が少なくて、退屈な方もいらっしゃると思いますが、私はこういった風景を楽しむのが好きなので、写真を撮られる方には、とても楽しい村だと思いました。
さて、こちらの村は、夕暮れから夜の姿も写しています。
夜の帳が、少しずつおりはじめ・・・。
メネルブ村の展望台から、プロヴァンス一帯を眺めると、夕陽が沈み、オレンジと青の色が混じり合う、美しい空を眺めることができました。
「観光地」であるのに、「観光地化」させず、ひっそりと暮らしている村の方たちは、すごいな~と、感嘆せざるを得ません。
本来なら、「昼間の喧騒がうそのように・・・」と、文章を綴りたいところですが、それほど派手なお店もなく慎ましい村だと感じます。
もうすぐ、店じまいのレストラン。
プロヴァンスの風を受けながら、やはり「PASTIS(パスティス)」でも?
(ちなみに、何度も言いますが、私はアルコールが飲めません)
是非、こんな村でゆっくりして、1日の景色の移り変わりを眺めて欲しいなと感じた村でした。
Ménerbes 情報
<予想見学時間>
約1時間半ほど
<アクセス方法>
お隣のボニューまでは、バスがあるようですが、残念ながら、メネルブは、タクシーか車でしか手段がないようです。
*車の場合*
Cavaillon (カヴァイヨン)から、D2、D3を経て、Ménerbesへ。