フランスの治安について

フランスの治安について

フランスと言っても、パリやマルセイユ、ニース等の大都市と、その他の地方都市では、全く危険度が異なります。
ですので、治安がいいのか、悪いのかという質問をいただいたりしますが、こればかりは、なんとも言いようがありません。

<パリの場合>

やはり最大の警戒レベルで対応しなくてはいけません。

パリは、旅行者だらけであり、ジプシーやアラブ系のスリ集団が、ごまんといます。

最近では、中国人のほうが派手で、ブランド物の紙袋やスーツケースを持ち歩いている人が多いですが、やはりとても危険な行為です。

*シャルル・ド・ゴール空港で働くある日本女性から聞いた話

パリに住んで、15年になる現地の添乗員の男性が、亡くなったという話は、結構衝撃的でした。
ある日、彼はシャンゼリゼ通りから少し奥に入ったホテル前で、お客様のリストを読んでいたところ、後ろからバイクでやってきたアラブ系の男性に、斜め掛けしていたバッグをひったくられたそうです。

もちろん、斜め掛けしていたことにより、彼はそのまますごいスピードでひきずられ死亡。

私も、パリに行くときは、必ず斜め掛けしていたのですが、とにかく周りに気を付けています。

*シャンゼリゼ通りにて

ご存知の方も多いでしょうが、アラブ系の物乞いの人たちが、道端に座りこんで、物乞いをしています。ですが、時々しつこくついてくる男性もいますので、きっぱりと断りましょう。

*TGVやメトロ、RER内

メトロやRER内でのスリは、超有名ですが、私の知り合いに聞いた話で、衝撃的だった話があります。

それは、日本男性(社長さん)が、キラキラのブランド靴を履いて、メトロに乗ろうとした瞬間、ジプシーの子供たちが足元めがけて、靴を脱がしにたかったそうです。
彼は、メトロになんとか乗ったのですが、両足とも靴がなかったそうです。

私が最近見た、新手の手法として、RERでヴェルサイユ宮殿に向かう途中、なぜかとても身なりの整った、何の苦労もしてなさそうな男性が、各シートに、メモを置いていきました。

私は、「なんて書いてあるんだろう?」と、興味を持って、遠目でそれを読んでみたところ・・・・・。
「僕は、○○と言います。半年前より失業しています。僕には可愛い妻と、子供二人がいます。新しい家を買ったところでしたが、毎月の支払いが出来ず、満足に子供たちにご飯を食べさせてやれません。このままでは、私たち一家は、家を追い出されます。どうか、私たちを助けてください」と書いてありました。

彼は、その後、紙コップを持ってまわり、その紙を回収していました。
「おぉ、なんて無駄のないやり方だ!」と、思わず感心してしまいました(笑)

*タクシー

タクシーはもちろん、電車などに比べたら、危険率が下がりますが、それでも100%ではありません。

車内で、「タバコでも、一本どう?」と勧められたのが、麻薬系のもので、そのまま泥酔し、目が覚めたら一文無しで道端に寝ていたと聞いたこともあります。

また、フランス語が話せないと、どうしてもぼられる危険性があるので、実は私は車内でしゃべりまくります(笑)
基本的に、ホテルからタクシーを予約してもらうことが多いのですが、どこかから乗るときにも、必ず、「いくらくらいで、ここまで行ける?」と聞いてから乗り、少しでも超えると、「金額が違う!」と、念押しします。

パリは、もちろん素晴らしい観光地で、私は美術館に行くのが大好きです。
ですが、パリに行くときは、人格が変わるんですよね(笑)
日本の友人を連れていったりすると、もう半端なく周りに注意しなくてはいけないので、非常に疲れます。

ということで、あまりパリに行くことを好まないのです。

<南仏の場合>

マルセイユからニースにかけて(特に、カンヌのそば)、赤信号で止まると、必ず周りにバイクがいないか、ジプシーやルーマニア女性の物乞いがいないか、注意します。

窓から、カバンが見えないように、気を付けることも大切です。

買い物したときは、必ずトランクに入れますが、それでも時々、窓ガラスを割られて車内を荒らされるという話を聞きます。

やはり、観光地はスリの危険性が、必ずひそみます。
ですが、個人的にはパリよりかなり気楽です。

<その他の地域>

私がよく紹介している「アキテーヌ地方」は、比較的治安がいいように感じています。
(もちろん、ボルドー市内は別です)
また、アキテーヌでも、ドルドーニュ県になると、さらに治安が良くなり、旅行が楽しく感じます。

ちなみに、私の住んでいるオーヴェルニュにいたっては、完全に日本と同じ感覚です。
クレルモン=フェランでは、バッグの口だけは開いてないように気を付けますが、それでも日本と同じようなファスナーのついていないバッグでも、平気で持ち歩けます。

もっと田舎になれば、自転車にバッグの蓋を開けたまま、買い物に出かけている人も見かけますし、学校でちょっとパンを買いに行くときも、財布を裸のまま手に持つほど気楽。
我が家は外出するときに鍵をかけていません。(苦笑)
(そもそも、わが村では事件が起きたことがないのです)

ですので、フランスのどこを旅行するかによって、かなり治安も変わってきます。

また、フランスは「スト」の国であることも有名です。
私は、何度かこのおかげで、日本に帰国する際、痛い目にあっています。
旅行前には、一度確認してみてくださいね!

外務省 海外安全ホームページ フランス

 

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