Bourbon Lancy (ブルボン・ランシー)
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私が、このBourbon Lancyを知ったのは、Digoin(ディゴワン)のオフィス・ドゥ・ツーリズムを訪れた時でした。
ディゴワンの街を見終わり、まだ時間があったので、「どこか可愛い街はないですか?」と、マダムに訪ねてみたら、「是非、一度Bourbon Lancyに行ってみたら?」と言われました。私の旅のスタイルは、街の人に、「可愛い村はないですか?」と聞いてまわること(笑)
もちろん、ネットで探してみたりもしますが、案外、街の人に聞くと、今まで知らなかった村の名前を聞けるからです。
さて、こちらの街も、ただ通り過ぎるだけだと、あまり興味の持てる街ではありません。
実は、この「Burbon Lancy」は、フランスでも指折りの温泉保養地です。
Vichy (ヴィシー)、Chaudes-Aigues (ショード エグ)、そして、ここBurbon-Lancy (ブルボンーランシー)は、中でもかなり充実しているらしく、それぞれのホテルに、様々なプランが用意されていました。
こちらは、日帰りで気楽に入れる温泉施設のようです。(日本と違って、水着着用です)
この施設の左側では、温泉のミュージアムと称して、いろいろと写真が飾ってありました。
でも、これくらいでは、「可愛い村、可愛い街」とは言えません。
ですが、街の外から見た姿は、とても素敵だったので、上の方まで登る決意をしました。
少しずつ、街に登っていく道には、可愛らしい家も点在していました。
そして・・・・・・・。細い、細い路地をぬけて、突然現れるこの空間。
どうやら、私は間違えて、裏からこの街に辿りついたようで、車で教会の前まで行くことが出来たようです。
ですが、このルートのほうが、わくわく感があったので、私はとても楽しめました。
ちなみに、メイン通りから到着すると、旧市街には、13世紀~14世紀に建てられた、この「Beffroi」をくぐりぬけて行きます。
Beffroiとは、市庁舎・教会などの塔や鐘楼や、見張り塔のことを指します。
反対側から見ると、こんな感じです。
この木組みの家のことを、「Colombage (コロンバージュ)」と言います。
なかなか、すごい迫力ですね~!
この旧市街の中には、アンティークショップが1軒と、ブロカントショップが1軒ありました。
みなさん、違いはわかりますよね?
それにしても、この旧市街の中は、とても小さいのですが、思いのほか、中世の雰囲気を味わうことができ、なかなか素敵な村です。
こんなに古い建物が現存しているというのに、人口が案外多くて、美しい村の認定からは、外れているようで、残念です。
(といっても、人口は5000人程度です)
さて、もう一度、村の中に戻ってみましょう。
まぁ、みなさんご存知のように、「アンティーク」とは、基本的に100年以上前のものをさします。そして、私の感覚として、パリ以外のフランスの場合、この「アンティーク」と書いてあるお店は、基本的に「家具」がメインだなといつも思います。
もちろん、家具と一緒に可愛いアンティーク雑貨も置いてあるのですが、基本的に値段が高いもの中心です。
こちらは、ブロカントショップ。
基本的に、ジャンクなもの、比較的、手を出しやすい「ガラクタ」が、メインです。
もちろん、高いものもありますが、田舎の場合、1ユーロ、2ユーロのワンコインで、楽しめるものもあるので、気軽にのぞくことができます。
空が青くなくて残念ですが、ネオゴシック建築の「l’Eglise du Sacré-Coeur」。
こんな風に、いろいろな歴史的価値の高い建物も、たくさんあるのですが、私的に、こんな何気ない普通のお宅の庭先が、心を捉えたのでした。
この古い扉のシンプルなこと。
こちらのアンティークの自転車と、扉にぶらさがるアイアン。
猫のオブジェが可愛いお庭。
そして、やっぱり可愛いコロンバージュ。
こうやって、村の中、街の中を眺めていて思うのですが、もちろん歴史的建造物の魅力は、言うまでもなく、素晴らしい。
ですが、そこに住んでいる方たちの村への想いを、庭造りを通して、垣間見ることができ、だからこその「可愛い村」、「美しい村」なんだなぁ~と、実感する毎日です。
ブルゴーニュに出かける機会がありましたら、ぜひ一度、覗いてみてくださいね!
Bourbon Lancy 情報
<見学時間>
約1時間
<アクセス方法>
*バスの場合*
こちらの時刻表を見てみてください。(2013現在)→★ PDFファイルをダウンロードします。
*車の場合*
後日、アクセス方法を書きます。