プロヴァンスといえば Aix-en-Provence

Aix-en-Provence (エクサンプロヴァンス)


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ここは、「フランス 小さな村を旅してみよう!」から、趣旨が少し違う大きな街。
ただ、お問い合わせが多いこと、そして、地方の街ということで、掲載することにしました。
しかし、人口は14万2000人弱。本当に大きな街です。

 

Aix-en-Provence

 

この日のエクスは、道が混んでいたので、あまり大都市の運転馴れしてない私は、早々に停めれそうな地下駐車場を見つけて、停めることにしました。
これが、大正解でして、駐車場から上がって見ると、ちょうど、『Office de Tourisme』の前に出てきました。

そして、目の前には、エクスといえば・・・で知られる(?)、ジェネラル・ド・ゴール広場にそびえる「ロトンド大噴水」が見えました。
こちらの噴水は、なんと1680年に建立されたもので、上部の3体の像は、それぞれ、司法・農業・芸術を表現しています。

このロン・ポワン(フランス特有の信号のない交差点)が、なかなか大きくて、曲者でしたが、反対側のミラボー通りに渡りたくて、歩いていると、思いがけず、この街が産んだ偉大な芸術家である「ポール・セザンヌ」の銅像を見つけました。

Aix-en-Provence

 

ちなみに、私たちはちょうどお昼ごろにエクスに到着しましたが、セザンヌのアトリエが開くのは、やはり14:00から。
*何度も書いていますが、フランスは、12:00~14:00の間、大都市や百貨店などの大きなお店以外は、シエスタ休憩に入ってしまいますので、どうかご注意を!!

ツーリズムのお兄さんに、道順を詳しく説明してもらったのですが、「まぁ、元気があったら行こうか」ということになり、結局行けずじまいとなりました。
実は、この旅は、母と一緒だったので、母の年齢を考えるとあまり無茶ができなかったんですよね。(しかも、風邪をひくし・・・)

やっとの思いで、大通りまで歩くと、母が大好きなトロリーバスを見つけ、乗ることになりました。
運転手さんに値段を聞いてみると、「7€」。
私にしては高かったのですが、完全に観光客の母の威力には、かないませんでした(笑)

Aix-en-Provence

 

 

でも、よくよく考えると、街の主要部分はすべて見せてもらえるので、意外に便利!!
最初に、いろいろ街の中を見て、歩いて行ってみたいところを決められるので、旅行者向きなのは、確かだと思います。
その上、今回は、行く予定になかったマザラン地区も、しっかり見ることができました。

ただし!!!
みなさん、トロリーバスには、一つ注意点があります。
どのバスも、椅子が1列につき4つほどあるのですが、自分の横に座る外人さんの太り具合に気をつけなくてはいけません!!

笑われるかもしれませんが、外人さんの太り具合は半端じゃありません!!
したがって、2人で3個の椅子を堂々と使うので、日本人は残り1個の椅子を分けて座るはめに陥ります。

みなさん、よくよく覚えておいてください!!(ほんとに、笑いごとではないんです)
これ、かなりきつかったんです。

さて、話は元に戻り・・・・・・。
エクスは、「水の都」。
とにかく、大小、様々な噴水が、「これでもか!」というほどあり、噴水好きには、夢のような場所でもあります。(笑)

ミラボー通りの真ん中にある1734年に作られた苔むした「温噴水」。

Aix-en-Provence

 

このミラボー通りには、本当にたくさんのブランドショップやカフェがあり、きっとお好きな方にはたまらない場所なのでしょうが、こんなところまで来て、ブランドショップを見ても仕方ないので、私は写真を撮っていません。

ただ、ミラボー通りには、有名なカフェがあります。
セザンヌ、ゾラ、サルトル、ピカソなどが通ったと言われている 1792年創業の『Les deux garçons』。

 

Aix-en-Provence

 

もちろん、こちらでカフェでも飲みたい気分でしたが、あまりの混雑ぶりにあきらめました。
さて、いよいよ、ここから、街中の話になります。

Aix-en-Provence

 

さて、ミラボー通りは、「パリに次ぐ麗しき都」と称賛されており、「世界で最も美しい通り」と呼ばれています。
確かに、青い空とプラタナスのトンネルのコントラストは美しかったですが、私にはちょっと大都市すぎるかな・・・という気がします。

ミラボー通りの東端まで来ると、「善良王ルネの像の噴水」があります。
善良王と言われるほどですから、素晴らしい治世を行ったんでしょうね。

ちなみに、このルネ像は、左手に葡萄の房を持っています。
そして、なぜ私の写真は、彼の右肩に黒いものが写ってるんだろう??と気になって、拡大してみました。

すると、この写真、鳩がとまっていました。(笑)
(ほんとに、どうでもいい情報ですみません)

Aix-en-Provence

このルネ像から、大きく左に曲がると、旧市街に入っていきます。
なんだか、写真を見てるだけで、夏の陽射しを感じてしまいます。
Aix-en-Provence
ふと、ある建物の2階を見てみると、窓からこんな方がのぞいていました。なぜ、「猫の夢」という店名なのに、山羊が??と疑問に思う所ですが、お店のHPの解説を見たところ、やはり旅行者に喜んでもらうためのアートのようです。
Aix-en-Provence

 

このお店は、市庁舎付近にあるのですが、この付近は、面白いものがたくさんあり、見逃せません。

17世紀頃に建てられたというこの市庁舎の鐘楼は、からくり時計になっていて、時を告げる際に、人形が出てきます。

Aix-en-Provence

そして、真ん中には、これまた噴水が・・・。
いや、本当に古代から「水の都」といわれてるだけはありますね。この写真を撮っていると、小さな娘さんが噴水の中に手を伸ばしているのに、ママは携帯に夢中。少し心配してましたが、彼女が興味津々だったものは・・・。
Aix-en-Provence
どうやら、この人だったようです(笑)
下から、一生懸命覗き込んでました。

Aix-en-Provence

実は、水と温泉に恵まれたこの地に、ローマ人が街を築いたのは、紀元前2世紀のこと。
やはり、どこを切り取ってみても、歴史を感じずにはいられません。この市庁舎下のトンネルをくぐり、まっすぐ歩いていくと、「サン・ソヴール大聖堂」に出くわします。
Aix-en-Provence

こちらの大聖堂は、5~17世紀のありとあらゆる建築様式が集結していると言われるほど、歴史の深い聖堂です。

ちなみに、正面だけでも3つの様式が見られると言われており、教会内は、12世紀プロヴァンス様式の「ローマ身廊」、フロマンの芸術作品でもある13世紀の「ゴシック」身廊、15世紀の「バラック様式」の身廊と3つの身廊があります。

 

Aix-en-Provence

 

実は、今この中庭を見るためには、グループ見学しか受け付けてないんですよね。

Aix-en-Provence

 

どちらにしろ、時間もなかったので、外側だけ堪能させていただきました。

 

Aix-en-Provence

それにしても、いつもの小さな村と違って、格段に広い!!
旧市街を歩いていても、お店がたくさんあって、飽きることはありません。

Aix-en-Provence

 

最後は、ここに辿りついて、トロリーバスの停留所へ到着。

Aix-en-Provence

 

大都市ではありますが、ほどよく古い建物もあり、歴史好きな男性と、買い物好きな女性のカップルなら、十分に楽しめると思います。

Aix-en-Provence 情報

(わかりやすいと思いますので、日本語のページにリンクしています)
<見学予想時間>
約半日~1日
<アクセス方法>

*飛行機の場合
パリからマルセイユ・プロヴァンス空港まで 約1時間25分
空港から、Aix-en-Provenceまで、バスで約30分 7.60€ (2013.8現在)

*TGVの場合
PARIS GARE LYON (パリ・リヨン駅)から、AIX EN PROV TGV (エクサンプロヴァンス駅)まで、約3時間から3時間半。
ただし、郊外にとまるので、市内まではシャトルバスで20分、3.70ユーロ。(15-20分間隔)

 *車の場合
高速道路A8/E70を走り、30Aの出口で降りる。

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