プロヴァンスの小さな村 Oppède le Vieux

Oppède le Vieux (オペード ル ヴュー)


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メロンで有名なカヴァイヨンの近くにある、「Oppède le Vieux」。

こちらの村、実は、「プロヴァンスのどこに泊まろう??」と、シャンブルドットを探して、発見した村です。
みなさんは、ご存知でしたか?

ほら、怪しげな魔女が、鍋で何やらぐつぐつと・・・^m^
っていうのは、冗談ですが、ここのシャンブルドットの古い色あいに惹かれたんですよね。
(今回は、こちらには泊まっていませんが)

 

Oppède le Vieux

この村は、その名の通り、「古いオペード村」。
多分、ガイドブックでは、この「le vieux」を、旧市街の「旧」とよく訳しているので、ご存知の方も、いらっしゃるでしょう。
(今の所、日本のガイドブックで、この村が紹介されているのは、ほとんど見たことがないですが・・・)
ちょっと、陽射しがきつすぎて、村の全容が分かりにくいと思いますが、この村も、山の中にあります。
Oppède le Vieux

 

フランスの街や村というのは、基本的に、教会中心に広がっていくため、街の中心にいけば、いくほど、古い街並みを見ることができます。
逆に、村外れ、街外れとなると、新しい家が目立つようになるのです。

もちろん、昔は、日本もこのように、街が作られていたと思いますが、今では、駅近くの土地は、再開発のために買い上げられ、大きなビルが建ち・・・と、真逆の考え方なので、結構面白いなと、思っています。

さて、プロヴァンスと言えば、やはり、この『cyprès(シプレ)』=糸杉。

Oppède le Vieux

尖ってますね~(笑)

村の入口は、いつも静か。
でも、とても華やかでもあります。
この写真だけで、この日の暑さが想像できそうでしょ?(笑)

 

Oppède le Vieux

 

さて、いよいよ村の中心部へと入っていくと、こんな可愛い窓辺を発見。
Oppède le Vieux

 

そして、私には思いつかないような紫陽花の飾り方。
題して、「檻の中のオータンシア」。

 

Oppède le Vieux

 

実は、Oppèdeの村自体は、ここから、車で8分くらいのところにあり、この一角だけ、ちょっと離れています。
ですので、村を見に行くとき、気を付けないと、「全く違う村」になってしまうので、ご注意を。

 

Oppède le Vieux

 

さて、いよいよ!村の中心、教会に向けて、門の下をくぐりましょう♪

 

Oppède le Vieux

 

何度も、私のHPやブログを訪れてくださってる方なら、ご存知でしょうが、だいたいこういう門は、時計台として活用されています。
ということは、ほとんどの時計台の上には、鐘楼があるはず・・・と、空の上を眺めてみると。。。

 

Oppède le Vieux

!?
初めて、椅子型を見ました。
「なぜ?」と、もちろん私も思って、いろいろ調べたのですが、結局わからず・・・。
古書でも、調べないとわからないのかな?しかし、かっこいい椅子ですよね。
このタイプの鐘楼には、きっと謂れがあるでしょうから、またゆっくりと謎解きでもしたいと思います。(ご存知の方、ご一報くださいませ!)

さて、あの門をくぐり抜けると、また別世界。

Oppède le Vieux

教会に向けて、歩いていきましょう。
たまには、人がいるということを、お伝えしたく、差し障りない写真でも。

Oppède le Vieux

ちょっと、待って!
その教会に登る前に、こちらにも、ひっそりと教会がありました。
何かのテレビ番組で、紹介されたことがあるそうです。(愛の遺産と呼ばれているとか・・・)

 

Oppède le Vieux

この教会を通り過ぎ、先ほどの階段を登りきると、目の前に教会が現れます。
「Notre-Dame-d’Alidon」。
ロマネスク様式で建てられたようですが(1547年)、Vaudois戦争後、ゴシック建築が追加されたそうです。

 

Oppède le Vieux

 

また、こちらのお城。

Oppède le Vieux

 

 

実は、魔方陣「Carré Sator」が、石に刻まれているのです。
SATOR式と言われるこの魔方陣。

Oppède le Vieux

(この写真は、ウィキペディアからお借りしてます)

私は、決して魔方陣には詳しくないので、解説を詳しくできませんが、ラテン語の回文で、意味が2つに取れると言われています。
「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」
上からも、下からも、横からも読めるということです。

Oppède le Vieux(こちらもウィキペディアからお借りしています)

なんのために、彫られたのか、やはり謎が多く残されています。
一般的には、城塞を強固にするためと言われているのですが、実は魔方陣自体、何の意味も持たないとも言われていたり・・・。

それにしても、フランスの看板って、本当にシンプルで、こうやって進む方向を石に刻み込んであることが、よくあります。
どう考えても、普通に歩いていると、見落としそうです(笑)

Oppède le Vieux

 

お城を下り、村の中の散策を続けると、こんな素敵な光景が・・・。

 

Oppède le Vieux

 

Oppède le Vieux

 

それにしても、扉の前に、白いアイアンの扉がついているという面白いデザインの扉を見つけたり・・・・・・。

Oppède le Vieux

なかなか、素敵な村だったな~と思います。

この村は、1940年に独仏休戦協定後、多くの画家さんや、作家さんが逃げ延びてきたと言われており、「星の王子様」で有名なANTOINE DE SAINT-EXUPÈRYの奥さんもその中にいたと言われているようです。

Oppède le Vieux 情報

Oppède le Vieux HP

<見学予想時間>
約1時間ほど

<アクセス方法>
  *車の場合*
カヴァイヨンから、D2、D3を経て、D176に入り、右に曲がると到着。(約12kmほど)

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